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はいいろノート

マニアックな公共交通の使い方と、その実践。

1559列車 ムグンファ 龍山→水原 立席乗車券

韓国 旅行記 きっぷ

乗車日 2016.6.11

 日帰り韓国旅行中に少しだけ列車に乗りたかったので乗り鉄してきました。ターゲットは機関車牽引の客車列車であるムグンファ。午前中にソウル市内観光を軽くしてから,首都圏電鉄(ソウル地下鉄)に乗って龍山駅へ。時間がちょうど余ったので駅のフードコートで朝鮮式冷麺を喰ってからきっぷを買いに行きます。

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 龍山(ヨンサン)はソウル駅と同様に韓国国内各地へ向かう多くの列車の始発駅となっていて,ターミナル機能をソウル駅と龍山駅で二分している感じです。今回はこの駅から韓国中西部の益山(イクサン)へ向かうムグンファ号に乗車します。

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 龍山で発車待ちの益山行き1559列車ムグンファ。

 ムグンファは列車種別のひとつで,JRの急行のような感じ。韓国では動力集中方式が根強く,ムグンファのような客車列車も未だに多くあり,日本ではほとんど失われた客車列車の旅が容易にできそうです。

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 ムグンファの車内。標準軌の客車なので2列+2列のシートではかなり広々。ムグンファの客車はダンパーを装備していて,客車列車特有の発車時の衝動がなくかなり快適そう。

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 さてこちらは龍山駅の自動券売機で購入したムグンファの乗車券*1。今回はソウル首都圏郊外の水原(スウォン)を目指します。ただ乗車券の中央右に「1호차 입석(1号車立席)」とあるように私の乗る列車は満席で席がありません。基本的に韓国の中長距離列車は全列車指定制で,発券時にあいにく乗りたい列車に空席がありませんでした。仕方ないので編成に1両あるフリースペース的なところで過ごすことにします。

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 フリースペースはみんな座って休みたいので壁側は人でいっぱい。立席の乗車券を受けた旅客はほとんどこのフリースペースで過ごすようで,この1両だけは他の車両に比べて地獄の様相を呈しています。ちなみに駅に改札が無いので,こんな車内でも車掌がちゃんと一人ひとりのきっぷを検札してきます。

 並走する首都圏電鉄1号線の電車を眺めながら*2乗車すること30分,2つ目の停車駅の水原に到着。座っていれば良かったんでしょうが,ほぼ徹夜明けの体でずっと立ちっぱなしだったので思ったよりキツかったです。

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 水原は水原華城で有名な都市ですが,駅から少し離れていたので行くのはやめて少し休憩などしたあとに首都圏電鉄1号線で義王駅まで戻って韓国の鉄道博物館を見に行きました。

*1:緑地の乗車券だがスキャンの関係でオレンジ色っぽく写っています

*2:この辺りは東京あたりの鉄道で例えると東海道線から京浜東北線を眺めているような感じです

韓国日帰り旅行の可能性を広げた Peach MM1009~MM1008便 搭乗記

韓国 日帰り海外シリーズ LCC

 格安航空会社PeachAviationは2月6日より東京羽田=ソウル仁川間で1日1往復の航空路線を就航させました。プレスリリースによると,関西=台北桃園・ソウル仁川間や羽田=台北桃園間が好評であり,夜間早朝発着便を活用した日帰り海外旅行スタイルの定着が就航のカギだったようです。そんな羽田=仁川間のPeach便の2016年6月のダイヤは以下のとおりです。

  • MM1009 羽田 0200 → 仁川 0425
  • MM1008 仁川 2240 → 羽田 0045

 このダイヤが設定されたおかげで日帰りでもソウル市街で約14時間の観光ができるようになりました。一方で最大2時間25分の搭乗時間で睡眠時間は確保できるのか?空港からの手段はあるのか?かなり無理矢理な設定でもあります。

 先日このPeach MM1009/8便に乗って韓国日帰り旅行に行ってきました。


 搭乗日 2016.6.11

 MM1009便 羽田→仁川

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  金曜日の退勤後速攻で帰宅し2時間ほど仮眠したのち京急の終電で羽田空港へ。この時間の羽田空港はとても静かです。

f:id:ashizin:20160620202157j:plain その静かな空港で行列ができているチェックインカウンターはほとんどが夜間早朝の空き時間を活用したLCC便のカウンターで,Peachももちろん例外ではありません。

 今回は日帰り旅行なので,国内日帰り旅行での持ち物にパスポート・電子辞書・ガイドブック等を加えただけで荷物は手軽。いちおう機内持ち込み手荷物は10kgまでの規制があるのですが,その手荷物明らかに軽いだろと思われたようでチェックイン時に量られることなくチェックイン完了。

 搭乗1時間くらい前に出国審査を通過しましたが,制限区域内はほとんどの店が閉まっていて暇つぶしといえば寝るかテレビを見るかくらい。羽田の制限区域内のベンチには携帯充電ポートとコンセントが多くついているのに携帯の電池に困らないのが助かります。

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 さて,時間になり機内に乗り込むと乗客の多くは圧倒的に女性。今回も男一人旅なので若干肩身の狭い思いをします。ただでさえ狭い機内なのに(苦笑) 未だに韓流ブームとかあるんですかね。

 さすがに深夜2時発の便ということで,ドアクローズ前から就寝するお客様多数。着席即就寝って感じですね。ブランケットをかけて寝てる乗客が多いので乗務員がシートベルトの確認をするのにかなり手間取っていました。

f:id:ashizin:20160620203724j:plain シートベルトサインが消えた後に車内販売が一通り行われ,離陸1時間後くらいに室内の減灯が行われました。ここで消されてもあと1時間半くらいで到着なんですがそれは……。この辺で筆者もようやく眠りに落ちて気付いたら着陸間際の頃でした。

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 MM1009便はイミグレーションからかなり遠いゲートに到着するので,朝4時の仁川国際空港をひたすら歩きます。動く歩道があって便利なのですが徒歩5分~10分くらいはかかったような気がします。

 受託手荷物はないのでターンテーブルをスルーし,早朝でガラガラの出国審査もすんなり通過。税関も申告書を渡すのみで5時前には到着ロビーに居ました。

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 ソウル駅へ向かう空港鉄道の初電は5:20。空港内で両替とかwi-fiの受取りとかやっていたら初電にいい感じに乗れるんじゃないでしょうか。初電は早くて快適だが値段の高い直達列車で,私はそれほど急いでいなかったのでその後の普通列車に乗ってソウルへ向かいました。


 

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 この日私は午前中にソウル市内観光,午後に軽く乗り鉄鉄道博物館訪問,ゲーセン訪問などをして過ごしました。空港から市街への移動時間やチェックイン時間などを考慮しても約14時間の滞在時間があるのでフルで活用しようと思っていましたが,トータルでも3時間しか寝れなかったこともたかって,午後にはヘロヘロになっていました。睡眠大事。


  MM1008便 仁川→羽田

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 21時頃に仁川国際空港に向かい,チェックインを済ませると係員から「搭乗口はかなり遠いので気をつけて下さい」と言われました。それもそのはず……

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 仁川国際空港は出発・到着ロビー1箇所に対してターミナルが別々で2棟あり,MM1008は離れたターミナルから出発。離れたターミナルへはシャトル・トレインに乗車して向かうことになります。

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  シャトル・トレインはこんな感じ。新交通システムによる列車と思われ,座席が数人分しかない2両編成のゆりかもめと思うとわかりやすいかと。

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 こうして搭乗口に着くと今夜のMM1008便の機材がよく見えました。ゆきのMM1009便と同じタイプの機材です。帰りの便もほぼ満席。この日は定刻でゲートを離れたものの,出発便が多く離陸待ちがあり20分ほど遅れて離陸。

 飛んでからは往路と違って旅行疲れですっかり爆睡でした。爆睡といっても2時間の短いフライトで,気を失って気付いたら羽田に居たような感覚でした。羽田には深夜1時すぎに到着。

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  帰りも手荷物を預けなかったのでターンテーブルをスルーし,ガラガラの入国審査を通過。地味に厳しい日本の税関も日帰りと言ったところバッグの中身を見られることなくスルー。

 しかしそんなに早く空港を出たところでここからの足がありません。京急東京モノレールともに終電発車後で,公共交通機関は以下のバス路線のみです。

  • 1:55発 東陽町・葛西・一之江
  • 2:15発 品川・台場
  • 2:15発 大鳥居・蒲田・川崎
  • 2:20発 新宿・池袋
  • 2:20発 六本木・渋谷・二子玉川
  • 2:20発 横浜・みなとみらい 

 私は都内在住ですが行けてせいぜい新宿までだったので素直に空港野宿を敢行しました。出発・到着ロビー共にすでに深夜早朝便に搭乗する(した)乗客でいっぱい。出発ロビーの端っこにある24時間営業のフードコートあたりは若干空いていてそこで仮眠をとりました。床の上で寝たので全く疲れが取れず,モノレールの初電で自宅に帰った後は昼過ぎまで寝てしまいました。


 韓国へは今回が初渡航。韓国には大して興味がなく,旅行はしたいけど1泊するほどの行程でなくても……,という感じだったのでこのMM1009/8便は自分の背中を強く押してくれました。比較的格安で異国の文化を日帰りで感じることが出来たことの価値は大きいと思います。一方で日帰りでは体力的な負担が大きいうえに,かえり羽田着後の交通手段が無いという問題もはらんでいます。極端な深夜早朝運行と最低限のサービスでも問題ないよという方には是非オススメしたい便です。

 ちなみに渡航1週間前に予約した今回の航空券の値段は以下のとおりです。

 MM1009 22,150円
 ┗座席指定 850円
 MM1008 8,360円

 ATM払い手数料 1,100円
 合計 32,460円

多彩な姿を見せる福井の鉄道(4) ――福鉄レトラムに乗る

旅行記 地方鉄道

訪問日 2016.5.28

 福井鉄道の高架を見学して福井駅に戻ったあとは,昼食を挟みつつ西口の”福井駅”駅へ。ドイツ・シュツットガルト路面電車として走っていたF10形735号”レトラム”に乗車します。

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 ヒゲ線が走る駅前電車通りをゆっくり走るレトラム。この日本の地方都市にありがちな商店街にヨーロッパのトラムが走ってくるというミスマッチさ。だがそれが良い。

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 福井駅に到着してF1000形”FUKURAM”と並ぶレトラム。F1000形はドイツのメーカーの技術供与を受けた新潟鐵工所の製造で,どちらもドイツに所以のある車両。

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 車内はこんな感じ。日本の仕様に合わせて一部仕様が変わっているようですが,それでも異国情緒がかなり漂っています。路線図やドイツ語表記のサイン類も多く残っています。

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 運転台。日本ではあまり見ないコックピット配置。左手で力行と抑速?,右手でブレーキを操作するようで,特殊な操作が必要に見えます。

 このレトラムに乗って鯖江方面へ。車掌さんが肉声で次駅案内をしたり乗降時のステップを下ろしていたりなど気になる点はいくつかありましたが,特に気になったのは鉄道区間で速度を出したときの揺れが大きかったこと。鉄道線区間は急行なので50~60kmで走っているのですが,軌道がヤバイのか台車がヤバイのか知りませんが飛び跳ねるように走行していて凄かったです。

 それにしても,先行の急行が立ち客が出るほどの乗車率だったのにもかかわらず,この日のレトラムの乗客は数えるほどでした。レトラムは観光資源として鉄道ファンを呼び寄せるために県が修理費込みで購入した車両。この車両の行く末が少し心配です。

 レトラムは非冷房車のため,春・秋の土日を中心に運行されています。

多彩な姿を見せる福井の鉄道(3) ――新幹線高架を走るえちぜん鉄道

旅行記 地方鉄道

訪問日 2016.5.28

 えちぜん鉄道と関連する自治体では北陸新幹線開業の再開発と連動して,福井~福井口間の高架化を進めています。えち鉄は北陸新幹線の東側を走る予定で,高架線路建設のための仮線として北陸新幹線の構造物を借りています。

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 仮線区間新福井駅で降りてその様子を見てみました。土木マニアではないので詳しいことはわからないのですが,単行や2両編成の列車と,地方鉄道としては豪華すぎる路盤のギャップが面白いです。仮線として新幹線高架を別の鉄道が走るのは開業前の東海道新幹線の路盤を借りた阪急京都線以来でしょうか。

 2015年9月28日から供用されているこの仮線は,高架化工事の進捗とともに切り替わる予定で,2018年ごろまでの運行とのことです*1 *2

多彩な姿を見せる福井の鉄道(2) ――えちぜん鉄道三国芦原線

地方鉄道

 訪問日 2016.5.28

前回の記事の続き。

 福鉄電車に乗って田原町へやってきました。田原町福井鉄道えちぜん鉄道三国芦原線の接続駅で,2016年3月27日以降この駅を介して一部列車の直通運転を始めました。福井市およびその近隣地域間の南北移動軸が強化されることが期待されています。

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 えちぜん鉄道福井鉄道が並ぶ田原町駅。直通運転に合わせて駅の改修が行われ,真新しさが残っています。

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 さきほどとは逆向きの構図で。ちょうど800形による乗務員訓練試運転列車が発車。この右側の線でえちぜん鉄道-福井鉄道の線路が接続され直通運転が可能となっています。

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 えちぜん鉄道側の直通運転の様子を見に行くため三国港行きの電車に乗って数駅,八ツ島駅で下車。えちぜん鉄道は通常の鉄道線車両が運行されている路線で,LRV車両の乗り入れのためにえちぜん鉄道側は低床ホームが新たに設けられています。低床側のホームに立っていると列車がかなり大きく見えます。

 えちぜん鉄道線内での低床ホームの新設は単式ホームの場合は既存のホームを延伸して低床ホームを新設,島式ホームでは相対式ホームを新設といった具合で行われています*1

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 えちぜん鉄道に乗り入れる福鉄F1000形”FUKURAM”。当然ながらLRVの車両は高床ホームの横を通過して低床ホームに停車します。高床と低床が共存するホームはかつて名鉄岐阜市内線が存在していた頃にありましたが,現在ではえちぜん鉄道くらいじゃないでしょうか。

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 LRV車両の車内から高床ホームを見てみるとこんな感じ。ドアが全面ガラス張りなこともあって視界の1/5がホームになってしまっています。

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 この列車に乗って終点の鷲塚針原にやってきました。鷲塚針原は福井市川合鷲塚と春江町針原の境界付近にある駅。この駅がえちぜん鉄道側での直通運転最遠区間となっています*2えちぜん鉄道側の乗り入れがこの鷲塚針原までとなっているのは,乗り入れに関わる工費削減と乗り入れ区間福井市内のみとすることで費用負担協議を進めていたことによるそうです*3。 

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 時間の頃合いもよかったので観光モードに切り替えて鷲塚針原から三国港行きの電車に乗って終点まで乗車,バスに乗り換えて有名な東尋坊に行ってみました。柱状節理の切り立った崖が美しかったです。天気がガスっているのがちょっと残念。

多彩な姿を見せる福井の鉄道(1) ――福井鉄道

地方鉄道 旅行記

訪問日:2016.5.28

 前のページで福井行きのバスに乗ったのは,福井市を中心に運行される鉄道の訪問にありました。率直に申し上げて福井の鉄道はいま面白いことになっています。福井県や市では自動車に過度に依存しない持続可能なまちの実現を目指し*1,公共交通網の見直しと様々な施策を実施していて,中でも福井鉄道えちぜん鉄道の直通運転が実施されたことは特筆すべきところです。もともと福井鉄道はインターアーバンの代表格的な運行スタイルを持っていて,福井市中心部では併用軌道を,郊外では鉄道線でもって高頻度運転を行っていました。直通運転によってえちぜん鉄道もその運行スタイルを持ち合わすことになり,福井市では多彩な姿を見せる福井の鉄道を見ることが出来ます。

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  巨大な恐竜のオブジェクトが圧巻な福井駅西口。北陸新幹線福井延伸を見据えて駅前再開発が進んでいて,2016年3月27日には福井鉄道支線(通称ヒゲ線)が西口広場に乗り入れました。

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 JR福井駅をバックに”福井駅”駅を出発する福鉄電車。この乗り入れにより雨に濡れること無くJRとの乗り換えができ,利便性が向上していると思われます。

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 まだ朝早くなので市役所前駅付近で撮り鉄を続けてみます。福井鉄道は地方私鉄ながら急行運転も行っています。足羽川に架かる幸橋を渡り市役所前駅へ向かう元名鉄岐阜市内線の880形。

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 急行のほかにも区間急行も。併用軌道をもつ事業者で複数の列車種別を持っているところってかなり珍しい部類かと思います。急行・区間急行ともに併用軌道内での急行運転は行いませんが。

 福井駅への支線は市役所前駅の田原町方からしか入ることができず,写真の区間急行越前武生行きのような福井駅→武生方面の列車は福井駅を発車して市役所前の田原町方面のホームに入ってエンド交換をしてから越前武生方面のホームに入ってきます。武生方面→福井駅の列車も逆のことをします。

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  2013年に鳴り物入りで新造されたF1000形"FUKURAM"。福井の公共交通利用促進に一役買うと期待されているLRVで,乗降時のステップを失くしたバリアフリー仕様かつえちぜん鉄道への直通もできる優れものです。この列車も田原町からえちぜん鉄道に乗り入れて福大前西福井までの運行。

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 別のタイミングで撮影したF1000形"FUKURAM"の車内。座席配置は海外に多い”非”字に近く,着席定員を増やしています。

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 FUKURAMUのような現代的な新造車もある一方で,こんな車両も併用軌道上を走っているのが福鉄の面白いところ。元名古屋市交の610形。若干くたびれた車体に一昔前のタッチでお花とか描かれているので尚更ギャップを感じます。

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 ドア位置が高床ホームの大型車両が併用軌道内で客扱いをするのも福井鉄道特有の光景ですね。

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 単行運転でやってきたのは元名古屋市交の600形。福井鉄道ではかつてこのような大型車のみで運転されていましたが,2006年のLRT化による元名鉄車の導入で大型車の運転はラッシュ時のみとなりました。しかしこのような経緯から多様な車両が併用軌道を見れるという点で趣味的にかなり面白い鉄道であると思います。

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 バリアフリー?なにそれおいしいの?と言わんばかりの怒濤の3段ステップ。開扉と同時に展開されるこのステップも福鉄特有の光景ですが,F1000形の導入とともに大型車両は淘汰されていくようです。

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 この600形電車に乗車。田原町に向かいえちぜん鉄道も見に行きました。

(つづく)

京福/福鉄バス ドリーム福井1号(2号車) 東京駅八重洲口→福井駅前

路線バス

乗車日:2016.5.27

 5月下旬,福井の鉄道を探訪。その際,福井到着後朝早くから行動したかったため夜行高速バスを利用することにしました。乗車したのは東京~福井間唯一の夜行バスであるドリーム福井号です。このドリーム福井号,東京=福井間という旅客移動量の小さい都市間ながら,新幹線駅や航路がなく,時間がかかっても直通で利用したいという需要があるようで昼行1往復・夜行2往復と比較的本数が多くなっています。

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 さてこの日は金曜日。東京駅八重洲口高速バス乗り場は賑やか。夜行列車が減少している一方で夜行高速バスは拡大の一途であり,この東京駅八重洲口高速バス乗り場からはピーク時5分~10分間隔で空港や関東郊外への近距離路線のほか全国各地へ向かう夜行バスが発着しています。

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 この日乗車するのは22:10発,福井行きの「ドリーム福井1号」。京福バス(黄色)と福鉄バス(青色)の2台体制での運転。

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 バスターミナルの隣り合うようにして乗降を扱うドリーム福井号。

 今回は福鉄運行の2号車に乗車しました。……というか,予約したのが前日夜だったので空席が2号車にしかありませんでした。

 車内はフルリクライニングの3列シートで一般的な高速バスの環境。とはいえコンセントなUSBポート等の備えはなく,携帯電話利用の場合はモバイルバッテリー等が必要です。

 このドリーム福井号,夜行バスに乗り慣れた私でも「あれ?」と思うところが2点ありました。まず乗車した2号車がバスタ新宿での乗車扱いをせず通過した点。これはおそらくバスタ新宿のキャパシティの問題なんだろうと思います。

 そして開放休憩となる足柄SAでは案内やドアの開扉がなく,旅客の申し出でようやく外に出られましたが,最低限のトイレ休憩と飲み物の確保のみの時間しか与えられず5分間ほどの停車に留まったこと。2人運行なので乗務員交代と車両点検ができればよいという判断なのかもしれませんが,体をほぐすためにも10分~15分ほどの休憩は欲しいところです。

 バスタ新宿の通過と足柄SAの短時間休憩のおかげで定刻より30分以上早く発車したバスでしたが,福井には定刻通り到着。どこかしらで長時間停車があったはずですが,足柄発車後から福井まで寝てたので真相は闇の中です。