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はいいろノート

マニアックな公共交通の使い方と、その実践。

台湾鉄道一周ひとり旅(4) 海線追分駅の硬券,追分駅から新烏日へ

旅行記 台湾

訪問日 2015.11.17

前回の記事の続き

 沙鹿(Shalu)車站から區間車(各駅停車のローカル列車)に乗車し南下,追分(Zhuifen)車站を目指します。

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 券面の沙鹿の上にある「復興」は運賃種別。日本の鉄道と異なり,台鐵の運賃は列車種別ごとに運賃が設定され,乗車する種別ごとの切符が必要になります*1。対キロあたりの運賃が安い順に「普快」<「復興」「區間」<「莒光」<「自強」となっています*2。このきっぷを買った沙鹿は復興號の停車はありませんが,券売機の設定として残されていました。區間車の運賃と同じなので復興號のきっぷでも代用可能です。

 沙鹿から10数分で追分に到着。沙鹿での事件もあり落ち込んでいたので写真少なめです。

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 追分車站は日本統治時代の1922年に開業。その当時からの瓦屋根の木造駅舎が残されています。

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 追分車站は線形の悪い旧山線の輸送改善を図るために海線が建設,海線から離れている台中などの都市への便宜を図るものとして現在の成追線が建設,その分岐点(追分=おいわけ)の駅として開業された経緯があります。追分という日本語由来の駅名ですが,そのまま残され中国語では「ツィフェン」と読まれています。

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 駅舎内も落ち着いた良い雰囲気が醸しだされています。このような駅舎は台鐵でも少なく,観光地化されているようです。写真右側にある出札窓口でこの日お目当てにしていた硬券を購入します。

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 それがこの硬券。追分から成功までの單程票(片道券)と去回票(往復券)。成功は成追線経由で隣駅にあたる駅ですが,この2種類のきっぷが分かれ道から成功に至る縁起物切符として売りだされています。台鐵は日本統治時代を終えたあとも日本の鉄道のように活版印刷による硬券を使用していた経緯があり,そのサイズや券面表記から日本の硬券の趣が残っています。

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 そんな追分駅ですが,現代化もかなり進められているようで,この日はモニター式の発車票の設置工事が行われていました。反対側には路線バスの発車案内と接近情報モニターも。30分ほど滞在して駅を利用した旅客は数人,発着する列車の本数も1時間に1本~2本程度の駅なのですが……。

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 当初は上記の硬券を使い成追線経由の列車に乗車して成功駅を訪問し,新烏日に抜ける予定でしたが,沙鹿の事件のせいで1時間ほど行程が遅れていて,成追線の列車もなく今後の予定に響くことから,成功駅の訪問はパスして路線バスを利用して新烏日を目指します。駅にあるモニターで新烏日行きの路線バスの接近を確認して近くの省道1號*3上にある追分バス停へ。ほどなくしてバスがやってきました。

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  この日乗った台中市公車(台中市バス)617路は台中市BRTの廃止で利用されなくなった連節車を活用して2015年10月に開通したばかりの新規路線でした。沙鹿に近い台中市梧棲区農会~台鐵新烏日駅間を結んでいます。乗車するとICカードリーダーや運賃箱が無いので運転手に尋ねると運賃は無料とのこと*4。台湾の公共交通機関は新規開通直後に無料で乗車できることが多いです。

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 連節車を利用した豪勢な路線バスでしたが,この日の利用客は2人。こんなので路線バス経営が成り立っているのでしょうか……。成功車站を横目に見ながら15分程度で新烏日(Xinwuri)に到着。

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(つづく)

 

*1:悠遊カードなどのICカードを利用する場合などに例外あり。

*2:最安の普快車は1kmあたり1.06元,最高の自強は1kmあたり2.27元。参考=台鐵HP2016/01/24閲覧。

*3:日本でいう国道1号

*4:617路の免費(運賃免除)は開通2箇月後までで,現在は乗車距離に対して運賃が必要。