きっぷ片手に旅をする

公共交通利用が中心の旅行記がメイン。月3回程度のペースで定期更新中。

涼を求めて お座敷列車とカーシェアでゆく奥多摩小旅行

 公共交通を楽しむ者として,行きたい場所に対してどのような交通手段を使えば効率よく移動できるのか,という点はいつもよく考えるところで,鉄道・バス・飛行機だけでなくそれだけで行きづらい場所ではタクシーやひいてはレンタカー,マイカーといった交通手段を考えることになります。最近では IoT 技術の高まりによって気軽に所有せずともクルマを利用できるカーシェアという手段も出現してきました。
 残暑厳しいこの8月下旬,どこか涼しいところに行きたいなと思っていたところ,奥多摩ゆきのお座敷列車の空席が空いていました。奥多摩西東京バスによるバス路線がいくつかありますが,残念ながらあまり本数が多くなく日帰りでの小旅行では使いづらいです。かといって自宅からクルマで行くと都心〜東京郊外の交通量の多い道路を走り精神がすり減ります。そこで今回は列車とカーシェアの組み合わせで奥多摩へ小旅行してきました。

お座敷青梅 奥多摩号で奥多摩

 8月の土日に川崎〜奥多摩間で運転されているお座敷青梅 奥多摩号を利用して奥多摩へ。車両は485系電車「華」。個人旅行隆盛の世の中で数少ない「ジョイフルトレイン」のひとつです。川崎〜奥多摩で2時間半かかる鈍足っぷりですが,一度乗ってしまえば座敷でのびのび過ごせるので気楽です。

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 お座敷列車のため全車両グリーン車指定席となりますが,快速列車なのでBグリーン料金が適用されあまり割高感はありません。 

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 列車はやがて緑豊かな多摩川上流域に入り,長いトンネルを抜けると奥多摩駅に到着です。

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カーシェアで奥多摩をドライブ

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 奥多摩駅前にはタイムズカープラスのカーシェアステーションがあり,それを利用します。タイムズカープラスは大都市圏の駐車場や全国の新幹線駅前などにステーションがあり,会員登録をすればそれらのステーションのクルマを利用することができます。この奥多摩のステーションはタイムズカープラスを運営するタイムズ24奥多摩町との協業で設置されたものです。

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 このカーシェアを利用して日原の鍾乳洞に行ったり奥多摩湖周辺のドライブをしたりしてきました。東京都心で35℃オーバーのこの日,標高600mほどの奥多摩は気温30℃~32℃くらいで,湖面からの風が涼しくてよい避暑になりました。

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 ただ日原鍾乳洞に関してはアクセスとなる狭隘路の日原街道は明らかに山岳道路に走り慣れていないドライバーが多く,待避所を使わず無理にすれ違おうとするせいで渋滞になり,日原~奥多摩の10kmに1時間かかってしまったのはさすがに閉口しました。

帰りもお座敷青梅 奥多摩号で

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 カーシェアのクルマを奥多摩駅前のステーションに返し,奥多摩駅からの帰りもお座敷列車を利用。自宅からクルマ利用だとドライブで疲れているのにさらに東京郊外~都心の渋滞にハマってせっかくのドライブが残念なことになりますが,列車ならビールでも飲んでのんびりしていれば帰れます。この気楽さは支払う運賃や料金の金額以上のものです。

公共交通 + カーシェアという考え方

 私は地方へ旅行に行く際,飛行機や列車・バスなどで現地に到着したあとによくカーシェアやレンタカーを利用します。旅行に使える時間が限られている中で,カーシェアは自分の行動範囲を大きく広げてくれます。また,公共交通と組み合わせることで自分自身の負担も少なくなります。

 日本はクルマ社会で旅行に行くときも自宅から旅行先までマイカー,という人が少なくありません。マイカー利用の場合,幼児連れや高齢者が同行している,荷物がたくさんあるなどの事情はあると思いますが,そうでなければ環境負荷が高く輸送効率の小さいクルマは鉄道駅や空港からのラストワンマイルだけ利用するべきと考えます。

 

お知らせ

個性が薄いタイトルだったので,ブログタイトルを変更しました。今後ともよろしくお願いいたします。