きっぷ片手に旅をする

公共交通利用が中心の旅行記がメイン。月3回程度のペースで定期更新中。

伊東初日の出号(2019年)

 読者諸兄のみなさま,2019年あけましておめでとうございます。

 ことしも大晦日は東京の自宅で過ごし,元日に「伊東初日の出号」で初日の出を見てそのまま小田原近くの実家に帰省しました。

伊東初日の出号

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伊東初日の出号 ことしは485系改「宴」が充当

  伊東初日の出号は毎年恒例で1月1日早朝に新宿→伊東間で運転される臨時快速列車で,お座敷電車で運行されています。停車駅や使用車両は年により変化がありますが,早朝に東京都内を出発し,根府川駅構内の初日の出ビュースポットに40分ほど停車し初日の出を拝み,熱海駅を経由して伊東駅まで向かう点は変わりません。

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伊東初日の出号の指定席券

 この伊東初日の出号に乗車して東海道線を下ります。品川駅の時点で乗車率は9割ほど。そのうち家族連れなどの一般客は3割以下で,ほとんどがマニアでした。特に私が乗った車両はマニアが多く,覚悟はしていましたが新年早々お座敷でマニアと膝を突き合わせることになるとは……。

 やがて伊東初日の出号は根府川駅構内,下り本線のホームがない場所に停車します。ここは高台かつ海岸にかなり近い場所で,根府川駅ホームよりも絶好の初日の出スポットになっています。ここで暖房が効いたお座敷電車の中から寒い思いぜず初日の出を見れるのが素晴らしいところです。

  今年は雲が多くありながらも,無事に初日の出を拝むことができました。

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伊東初日の出号から見る初日の出

 「伊東初日の出号」は前述したように暖房を効いた車内から初日の出を見れるので,帰省を兼ねて乗車したり小田原→熱海間の区間利用で乗車したりとでこれまで何回か利用しています。普通に小田原の海岸で初日の出を見ようとすると,寒い中日の出を待つのが結構キツかったり,そもそもクルマを駐める場所がなかったりと意外と苦労しますので,この列車にグリーン券代を支払ってでも乗る価値は充分にあります。

 JR 東日本においても国鉄型車両の淘汰が進み,485系改造のお座敷電車も例外なく廃車が進んでいます。今回充当の「宴」も改造25年経つロートルです。もうあと数年したらお座敷電車から眺められる初日の出も見納めとなってしまうのでしょうか。