きっぷ片手に旅をする

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J-WEST カード電話予約でサンライズ出雲(サンライズ瀬戸)の個室寝台券を予約する

 

 東京~岡山~出雲市・高松間を結ぶ寝台特急サンライズ出雲」「サンライズ瀬戸」は四国・山陰方面への旅行に加えて,岡山で新幹線に乗り換えて山陽地区(岡山・広島)やひいては九州方面への連絡に非常に便利な列車で年数回のペースで乗車しています。

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岡山駅で連結するサンライズ瀬戸サンライズ出雲

 「サンライズ出雲」「サンライズ瀬戸」は1両のみある普通車指定席(ノビノビ座席)のほかはすべてが個室寝台ですが,現在のところ「えきねっとJR東日本)」「e5489(JR西日本)」などの WEB による列車予約ができません*1。新幹線・特急だけでなくイベント列車の列車予約が当たり前となった現在でもなおです。

 個室寝台は個室の種別によってマルス上の列車が異なりますし,1人用個室を2人で利用する場合など,座席確保する際の入力方式が独特です。現在はサンライズ瀬戸・出雲の1往復しか走っていない寝台列車のために,寝台列車向けの WEB アプリケーションの開発をするのは多大な費用がかかるのは理解しています。

 しかし東京地区の駅では出札窓口に30分以上並ぶのは当たり前*2で,私の最寄り JR 駅のひとつは出札窓口そのものがありません。空席情報だけは JR 東日本お問い合わせセンターに電話すれば把握できるものの,購入するためにはやはり窓口で並ぶ必要があります。

 一方で,e5489 には J-WEST カード会員には電話予約サービスがあり,電話予約では「サンライズ出雲」「サンライズ瀬戸」の個室寝台券の予約が可能でした。ただし予約した特急券の受取には JR 西日本の駅に出向く必要があり,東京発の列車を予約するのは厳しいものがありました。

 そんな折,2019年4月1日から JR 東海が e5489 を導入し,JR 東海を含む予約であれば JR 東海の各駅で受け取ることができるようになりました。「サンライズ出雲」「サンライズ瀬戸」は JR 東海を通る列車です。この両列車も「e5489 の J-WEST カード会員であり」「e5489 の電話予約から予約し」「JR 東海の窓口で受取」すれば,わざわざ都内の混雑した出札窓口に行かずとも予約できるようになりました。

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e5489 電話予約で予約し,JR 東海の窓口で発券した寝台券

 上記は,JR 東海 東京駅で発券した特急券・B寝台券(個)です。JR 東海での e5489 サービス開始間もない時期でしたので係員は発券に手間取っていましたが,無事に発券されました。相変わらず窓口で受け取る必要はあるものの,東京駅からサンライズに乗車する場合であれば東海道新幹線の JR 東海の窓口に寄って発券してもらえば良いのであまり大きな問題ではないですね。

 最近の JR 窓口の混雑っぷりは本当に酷いです。私のような勤め人には昼間の空いている時間に窓口に寄るのも厳しい中,このように電話で寝台券が確保できるようになったのは小さいですが大きなサービス向上であると感じます。

 

(2019/04/30 11:00 記事修正)

(2019/07/21 00:00 記事修正)

  • 記事の正確性をより高めるために記述を修正しました。

*1:上り列車のノビノビ座席を除く

*2:経験的に並んでいる人はだいたい券売機で買えるきっぷであることが多い