旅行日:2020.08.09
8月の頭に岡山方面に旅行へ。岡山で1泊しこの日は小豆島へそうめんを食べに行きました。ここで使ったのが「せとうち岡山・香川パス[岡山着地オプション]」です。
「せとうち岡山・香川パス」はその名の通り岡山県と香川県の瀬戸内側の観光地を網羅したフリーきっぷとなっていて,小豆島へのフェリー・連絡バスも利用できます。岡山・高松間の片道普通運賃が1,550円であることを考えると魅力的な料金設定です。
基本的には京阪神などを出発地として往復+フリーきっぷタイプのきっぷとして発売していますが,利用日の当日または前日に e5489 や EX サービスで新幹線や特急を使用した場合はフリーきっぷのみの「せとうち岡山・香川パス[岡山着地オプション]」を購入できます。e5489 や EX サービスの利用促進策の一環でしょうが,結果的に旅行者の行程の柔軟性が高くなっています。
このときは e5489 で予約した「サンライズ瀬戸・出雲」で岡山まで来ていましたので,その予約メールを見せて発券してもらいました。
今旅行は瀬戸内海と小豆島を挟んで一周するルートを構築してみました。まずは岡山から高松へ快速マリンライナーで向かい,そこからフェリーに乗船。小豆島を観光後,岡山へフェリーで戻る予定でした。
快速マリンライナー 岡山 → 高松
朝の快速マリンライナーで高松へ下ります。高松ゆきの列車の先頭は展望席を備えた2階建て車両。当然ながら最前のグリーン席を予約しておきました。展望席は1列車あたり4席ですが,マリンライナーは本数が多いので比較的安易に展望席を楽しめます。朝日を浴びながらの瀬戸大橋線の前面展望は良きでした。
小豆島フェリー 高松港 → 土庄港 小豆島へ
高松駅到着後は10分ほど歩いて高松港のフェリー乗り場から小豆島ゆきのフェリーに乗船。受付をして乗船名簿などの記載が必要なのかと思いきや,「せとうち岡山・香川パス」を係員に見せるだけで乗船できました。
午前中の便だったため船内は7~8割の座席がうまる程度には混雑。香川のフェリーらしく,船内でうどんを食べることもできるようでしたが,この日は小豆島そうめんがあるので我慢。瀬戸内のしまなみを眺めながら約1時間,小豆島・土庄(とのしょう)港へ。
夏真っ盛りの8月上旬の小豆島は非常に暑く,歩いて移動するのすらしんどいほど。土庄港の目の前にあるホテルで「せとうち岡山・香川パス」を呈示するとレンタサイクルを4時間使える特典がありましたが,さすがにこの暑さでは無理。おとなしくバス移動としました。
小豆島は架橋されていない有人島としては一位の規模を持ち,土庄などはちょっとした都市になっています。バス便もそれなりにあり,のんびり旅ならバスだけでも問題なさそうです。
この日はとりあえず小豆島の有名スポットであるエンジェルロードへ。土庄港からバスで10分程度の場所。砂州の景観はすばらしいですが太陽が燦々と照りつけて暑い。砂州を一往復して退散し,近くの土渕海峡*1の見学などへ移動しました。
もちもちの小豆島そうめん。外が暑いだけあった身体に沁みるうまさ。 (@ 小豆島そうめん 作兵衛 in 小豆島町, 香川県) https://t.co/GSc5l2G9hs pic.twitter.com/M3OcW8koc8
— あしがらさん (@ashizin) 2020年8月9日
その後はバスで島の中央部にあるそうめんが食べられるお店へ行き,目的のそうめんをいただく。帰りの土庄港へのバスの都合で忙しない感じになりましたが,お土産なども購入。暑すぎて数時間ほどの滞在でしたが,小豆島の主な観光ポイントは押さえられたので満足でした。
帰りは土庄港から新岡山港へ向かう両備フェリーで岡山に戻る予定でしたが,土庄港でのバスからの乗り継ぎは数分。往路の小豆島フェリーはフリーきっぷを見せるだけだったのでこちらもそうであろうと,「せとうち岡山・香川パス」を片手にバスを降りてからフェリー乗り場に直行。パスを乗り場の係員に見せるとなんと乗船拒否。聞いてみると,こちらのフェリーでは乗船受付が必要なのでした。しかし「せとうち岡山・香川パス」の券面や WEB などにこれらの案内はなく,完全に面食らった形となりました。
このあとの行程に響くため,次の岡山ゆきのフェリーには乗らず高松へのフェリーに乗船。ここまでと同じ行程で岡山に戻ることに。岡山へのフェリーは新岡山港から岡山駅までのバスに時間がかかるため,土庄からなら岡山経由でも高松経由でも時間的には大して変わりません。最後の最後に「せとうち岡山・香川パス」のトラップに引っかかりましたが,同時にこのきっぷの自由度の高さに救われた形になりました。
*1:世界一狭い海峡といわれる