2023年2月末日をもってClub J-WEST 会員専用ダイヤルの「きっぷの電話予約」サービスが終了した。同時に,J-WEST 会員向けの「トクトクきっぷダイヤル」などもサービスが終了している。
「きっぷの電話予約」サービスは,J-WEST カード会員向けに行われていたサービスで,その名の通り電話でオペレータとやりとりし,オペレータがマルスを操作することで(駅の窓口で買うのと同等に)きっぷを予約できるものだった。インターネット予約が広がってきた昨今ではあるが,ネット予約では一部予約できない列車があったり座席が選べない列車があったりするので,そういう列車を予約したいときは「きっぷの電話予約」を利用しておりそれなりに重宝していた。オペレータの発券スキルも比較的高かったように思える。
下記の記事も,「きっぷの電話予約」サービスを用いた Tips になっている。
さらに「きっぷの電話予約」は電話回線さえあればどこでもきっぷを買えるし,オペレータがマルスを操作するから,うまくタイミングを合わせることで(10時からほとんど時差のない)10時打ちをすることも可能であった*1。お風呂に入っていても,雪山でスキーをしていても,電話回線さえ繋がれば成功率の高い10時打ちができたのである(やったことはない)。
近年は「サンライズ出雲」「サンライズ瀬戸」の個室寝台券もネット予約できるようになったし,ネット予約できないような列車や乗車経路で旅行することも無くなってきたので,利用頻度はかなり少なかったが,いざという時には心強い存在だった。私が最後に「きっぷの電話予約」によって予約した列車に乗ったのは,SL人吉で2人がけのシートを指定して座席予約したときが最後だった*2。
ちなみに,「きっぷの電話予約」で予約を取ると,きっぷの発行箇所が「西予約セuXXX」または「西予約セUXXX」という表記になる。
南関東にしか住んだことがない筆者があえてJR西日本の J-WEST カードを契約していたのはこの「きっぷの電話予約」を使うためであった。JR東日本においてもJR西日本においてもみどりの窓口が減る中,「きっぷの電話予約」は心強い存在であったが,最近は電話がつながりにくいことも多々あった。そんな中でのサービス終了は残念というか腑に落ちないところがある。J-WESTカードについても次年度の年会費を払う前に解約するつもりだ。