JR 東日本の株主優待割引券は2020年6月1日から有効のものより番号とパスワード,QR コードが記載された券に変わり,割引率も1枚2割引から4割引に変更になりました。
さらに株主優待券番号を利用することにより一般の指定席券売機で係員操作を受けることなく顧客の操作のみで株主優待割引が適用された乗車券・料金券が購入できるようになりました。
ちょうど株主優待割引券が余っていたので年初の旅行で株優を適用した乗車券(と帰路で用いる料金券)を指定席券売機で購入してみました。
東京都区内から東京都区内までの株主優待割引が適用された乗車券です。発行箇所に西大井VF1とあるように指定席券売機での購入です。
経由は「常磐線(岩沼)東北線(仙台)仙山線(羽前千歳)奥羽線(山形)山形新幹線(福島)新幹線」となっています。やや複雑な経路です。
操作手順は以下のとおりです(読まなくて良いです)。
- トップ画面で「乗車券」ボタン押下。きっぷの種類を選択する画面に遷移。
- 「株主優待割引で購入」を押下。案内画面に遷移。「確認」を押下。経路検索画面に遷移。
- 出発駅=”金町*1”,到着駅=”東京”,利用日時=”1月7日”,出発日時=”08時00分”,人数=”大人1人”,新幹線=”利用する”,経由駅1=”双葉”,経由駅2=”山形" を選択し「確認」を押下。列車選択の画面に遷移。
- 1経路目(乗車券:金町→東京,料金券:ひたち3号(柏→仙台)+つばさ146号(山形→東京))の「選択」ボタンを押下。購入するきっぷの選択画面に遷移。他の列車に変更するボタンを押下。変更したい列車の選択画面に遷移。
- ひたち3号の列車変更ボタンを押下。列車変更画面に遷移。
- 「普通列車に変更」ボタンを押下。変更したい列車の選択画面に再遷移。経路が乗車券:金町→東京,料金券:つばさ146号(山形→東京)となる。
- 購入するきっぷの再選択画面に遷移。「特急券+乗車券を購入する」ボタンを押下。列車・乗車券確認画面に遷移。
- 確認ボタンを押下。株主優待券割引適用可否の画面に遷移。
- 株主優待割引で購入するの選択ボタンを押下。QR コード認証画面に遷移。
- 割引券番号入力ボタンを押下。割引券番号入力画面に遷移。
- 割引券番号入力(数字11桁)。確認ボタン押下。パスワード入力画面に遷移。
- パスワードを入力(英数字12桁)。確認ボタン押下。割引券番号確認画面に遷移。
- 確認ボタンを押下。支払方法決済画面に遷移。
- カードで決済(詳細略)。発券。
……ということで,とにかく操作手順が多いです。経路については経由駅をうまく入力して期待どおりの回答が返ってきたものの,期待する割引対象の列車を山形→東京の1列車のみに収めたり,割引券番号の入力・パスワード入力したりするのはやや不便でした*2。指定席券売機の操作は比較的慣れている方ですが,一連の操作でかかった時間は検証を含めて約10分。人の少ない時間帯だったので自分の後ろに行列を作らせるのは回避できました。
ちなみに同時発券して割引適用させた料金券(山形→東京)は希望の日付にできなかったのであとでわざわざ乗車変更を行いました。やはり現状,指定席券売機で複雑な組み合わせの株主優待割引を使用する場合は顧客側が大きく不利です。
出札窓口のある駅を減らしている中で指定席券売機のさらなる多機能化は必然です。単純な経路と列車なら指定席券売機でも事足りるでしょうが,複雑な組み合わせになると操作量が多くなり「やっぱり窓口がいいや」となりそうです。
今回は山形市の蔵王温泉へ行くため,このような経路の乗車券にしてみました。JR の乗車券は長距離にすればするほどキロあたりの単価が安くなるので,片道一周の乗車券とすることで運賃を抑えています。常磐線は震災による不通区間が2020年3月に解消され仙台直通の特急も走り始めたので,東北線に代わる第二のルートとしてとりあえず利用できるようになりました。まあ,特急でも上野・仙台間で4時間半もかかるのですが……。