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はいいろノート

マニアックな公共交通の使い方と、その実践。

台湾鉄道一周ひとり旅(3) 561次莒光號 桃園→沙鹿

旅行記 台湾

訪問日 2015.11.17

 前回からの続き。

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 この日最初の目的地は日本統治時代からの駅舎が残り,硬券での乗車券の発売を行っている追分(Zhuifen)車站。桃園からは561次莒光號に乗車し南下します。莒光號はJRでいう急行列車に近く,客車列車の編成でのんびりと走っています。

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 561次莒光號は台湾北東部の花蓮(Hualian)を6:07に西部幹線まわりで50の駅に停車し台湾南部の潮洲(Zhuzhou)に16:53に着くというロングラン列車。台湾鉄路では数分程度の遅れは日常茶飯事ですが,このときは大した遅れもなくやってきました。

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 車内に乗り込み指定された座席に座ると客車特有の発車時のショックと滑り出しを感じられて初っ端から旅情を掻き立ててくれます。とりあえず昼ごはんに桃園車站のセブンイレブンで購入した新國民便當をいただく。八角風味の排骨(骨付き肉)を台湾版ルートビアである黑松沙士で流し込み胃腸まで完全に台湾仕様になりました(苦笑) ちなみに台湾のコンビニではレジ袋が有料なので,日本から持ってきたエコバッグが今回の旅行ではかなり役に立ちました。

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 比較的良い時間帯を走る列車であるためか,桃園を出た直後はほぼ満席だった列車も南下するにつれて空席が目立つようにました。列車は途中の竹南(Zhunan)から海岸線に入り,列車の速度も車窓の景色ものんびり。海岸線はその名の通り海岸沿いを走り,複線と単線入り混じる線形から日本でいう羽越線のような感じでしょうか?

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 客車は冷房に自動放送も完備ですが旧型の車両だったため乗降扉は手動で,走行中でも開閉することができます*1。この日は乗客のひとりがドア全開で外の景色をずっと眺めていました。

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 目的地の追分は莒光號は停まらないので手前の沙鹿(Shalu)で下車。ここでようやく先頭機関車の写真が撮れました。この日はE208+1000型等莒光號客車の編成。

 沙鹿は2面4線の駅なのですが,前後が単線のためか北上・南下のどちらの列車も同じホーム・同じ線に入ってくる。鉄オタ特有の先入観のせいかなんとなくわかりにくい。

 そして続行の區間車,ローカル輸送の各駅停車列車に乗って追分に向かうわけですが,ここで問題が。沙鹿で列車待ちのため座っていたベンチの下に携帯を落としてしまったのです。台湾移動中に仕入れる情報の8割を携帯に頼っていたので,まさに大ピンチでした。列車が沙鹿を発車したあとに気付いたのでとりあえず隣の駅で引き返すことにしました。

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  沙鹿の隣の龍井(Longjing)という駅は台中郊外の田舎にあって駅員が居るのか不安でしたが,ちゃんと駅員が列車監視をしていました。とりあえず改札に向かうわけですが,きっぷも携帯の定期入れに入れていたので当然無札状態。駅員に何か言われる前にこちらから拙い中国語で事情を説明しました。するとなんとかこちらの意思を汲みとってくださり,駅長室に招かれ沙鹿に連絡を取り次いでくれました。ローカル線なので沙鹿に戻る列車は30分ほど後だったのですが,「日本のどこから来たの?本州?」「なんで中国語が喋れるの?」などと話しかけてくださり,不安だった気持ちが少し和らぎました。台鐵の駅員さんの優しさに感動した一幕でした。

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 そして北上列車に乗って沙鹿に戻り,なくしていた携帯を無事受け取りました。再び南下列車に乗車して追分駅を目指します。

 

(つづく)

*1:ドア近くに「走行中はドアを開けるな」という旨の注意書きがある。