きっぷ片手に旅をする

公共交通利用が中心の旅行記がメイン。月3回程度のペースで定期更新中。

台湾鉄道一周ひとり旅(5) 台湾高鐵203次 台中→左營

訪問日 2015.11.17

前回の記事の続き

 新烏日と同一地点にある高鐵台中(Taizhong)駅から台湾高鐵に乗り高雄郊外の左營(Zuoying)を目指します。新烏日は台湾高鐵(台湾新幹線)の台中駅の設置と同時に整備された駅で,一体化した駅舎を持ちながら別々の駅名となっています。

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 日本の新幹線は国策として整備・建設され,国鉄やJRによってそのまま運営されていますが,台湾高鐵は国策として浮上したものの民間による建設・運営となっています。公営の台鐵とは異なる組織であるため,このように同一地点でも駅名が異なり,台鐵でも高鐵と並行する区間で特急にあたる自強號を多く走らせています。

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 台鐵新烏日-高鐵台中駅間の連絡通路(?)はかなり広々としていて,遊覧鉄道や鉄道ショップなど鉄道にまつわるものが多くあります。

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 乗り継ぎに時間があったので,確か暇つぶしにこの台湾鐵道故事館に入り,鉄道グッズを漁っていたところ,「臺灣鐵路列車時刻表」と書かれた本が目に入りました。

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 台鐵は時刻表を無料配布していますが,對號列車(莒光號などの指定席列車)と非對號列車(區間車など)の時刻表が別個になっていて,しかも對號はタテ列,非對號はヨコ列の時刻表になっているなどわかりづらいものでした。この臺灣鐵路時刻表は無料配布ではなく市販されているものですが,日本の時刻表と同様に全ての列車が発車する順番に掲載されています。定価は69元なのですが,お試し価格で50元に値引きされていました。時刻表に加えてスタンプページなどの付録がついて200頁ほどありかなりのボリュームです。

 日本のJR時刻表などの体裁の時刻表として,2012年から日本の同人サークル日本鉄道研究団体連合会が同人出版している「日式台湾時刻表」があり,「臺灣鐵路列車時刻表」はこの「日式台湾時刻表」に大きく影響されたと思われます。

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 閑話休題。高鐵のりばへ向かいきっぷを購入します。

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 近くには柱を囲むように券売機が設置されていましたが,きっぷを買おうとすると現金は使えずクレジットカード決済のみの券売機でした。現金投入口のある筐体なのに。現金利用のできる券売機がほかにあったのかもしれませんが,探すのが面倒だったのでここでクレジットカード決済できっぷを購入。

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(スキャンの関係で四隅が四角くなっていますが丸みを帯びた角をもつ券です)

 運賃表記(NT$860)の隣に書いてある「信用卡」の表記からクレジットカードカード決済であることがわかります。いくら交通費の安い台湾とはいえ,新幹線はいいお値段になりますね……。台中~左營は180kmくらいあるので日本の新幹線よりは全然安いほうですが。

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 構内の一角に目をやると大戸屋ヤマザキパンショップ的な何か,それに寿司屋。ここは日本だったのか…?

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ホームに上がって203次に乗車します。700系新幹線をベースにした700T型電車。

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 車内も東海道新幹線に乗っているのと大差ない感じ。速達型の203次は台中から左営まで無停車。あっという間に台湾南部の左営に到着。途中から寝ていて、左營では寝起きで動いていたので写真はありません汗

(つづく)