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特急「スペーシア日光」グリーン個室 乗車記

 特急「スペーシアX」で日光旅行へ行った帰りは,JR直通の特急「スペーシア日光」で東京へ。

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 特急「日光」「スペーシア日光」は東武鉄道JR東日本の2社をまたがって運行される特急列車で,JR新宿~東武日光駅間で運転されている。JR 車の253系(特急「日光」)と東武鉄道100系スペーシア(特急「スペーシア日光」)のいずれかで運転されているが,居住性のうえでは圧倒的にスペーシアのほうに軍配があがる。

特急「スペーシア日光」 新宿にて

 スペーシアで運転される特急「スペーシア日光」にはグリーン個室がある。今回はこのグリーン個室を利用してみた。

6号車がグリーン個室となる/通路のイメージ

 もともとスペーシアには定員4名のコンパートメントルームの設定があり,特急「けごん」「きぬ」(浅草~東武日光鬼怒川温泉)のコンパートメントルームとして利用されてきた。同じ車両を使うJR線直通にあたってJR側の料金制度と不整合がないように,JR直通の特急「スペーシア日光」では(同じ設備ながら)定員4名のグリーン個室として運用されている。

特急「スペーシア日光」のグリーン個室(コンパートメントルーム)内部

グリーン個室内から出入口のほうを見る

 スペーシアは1990年から製造が始まった車両で,バブリーな雰囲気を色濃く残す。個室内にはカーペットが敷かれ,重役の応接室のような重厚感がある座席と,大理石のテーブルを備える。出入口上部にはイマドキ見られないデザインの間接照明が光る。通路寄り座席の手すり部分下部にはマガジンラックとゴミ箱も備えるが,雑誌の提供は無くほとんど使われていないようで,引き出すにもちょっと力が必要だった。

 特急「スペーシア日光」では「スペーシアX」のような売店やカフェは営業していない。飲み物やおやつは事前に購入して持ち込んだ。

 今回は定員4名の個室を2人で利用するため贅沢だったが,靴を脱いでリラックスしたり,座席で横になって少し寝たりと個室ならではのゆったりとした乗車となった。特に真夏の日光を観光したあとで体力を消耗していたので,他人を気にせずリラックスできる個室利用は正解だった。

特急「スペーシア日光特急券・グリーン券(個)

 列車で個室というのは基本的に料金が高い。特に「スペーシア日光」の場合はJR線と東武線をまたがって利用することが多いが,その場合は2社ぶんの料金がかかり,個室料金だけで6300円もかかる(別途特急料金)。今回の場合は2人で9,440円(1人あたり4,720円)となるが,前回乗車した「スペーシアX」コックピットラウンジの2倍近くの料金が発生している。

 筆者は神奈川県民なので新宿発着というのは魅力的だが,個室を利用するのであれば浅草発着の「スペーシアX」でコンパートメントを使うほうが満足度もコスパも高いと思う。「スペーシア日光」のグリーン個室も悪い設備では決してないのだが……。


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