きっぷ片手に旅をする

公共交通利用が中心の旅行記がメイン。月3回程度のペースで定期更新中。

津軽海峡フェリー 大間→函館 大函丸 乗船記

 今年の夏休みはクルマで東京から日本最北端の北海道・宗谷岬まで。とにかく北に向かって走るというのはマイカーで一度はやってみたいことであったし,先日乗った「花たびそうや」でレンタカーを借りて稚内観光をしていたとき,マイカーで宗谷岬を目指したいという想い(?)がふつふつと湧いてきたのもあった。まだ余裕がある身のうちにやっておこうと,今年の夏にさっそく実行した。

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 北海道へは飛行機か鉄道で行ったことはあるものの,マイカーでは初めて。東京・日本橋道路元標をスタート地点としてひたすら北上。東北自動車道をひた走り,まずは青森まで。その後,津軽海峡を渡り,道内で観光しつつも4日間かけてついに宗谷岬へたどり着いた。

イカーで日本橋から宗谷岬へ(走行距離は約1800km)

津軽海峡フェリー 大間→函館 大函丸

 津軽海峡にはクルマが走れる橋もトンネルもないので,フェリーを使わなければならない。今回はなるべく自分がハンドルを握る区間を長くしたかったので,大間〜函館間の津軽海峡フェリーを利用した。本州〜北海道間のフェリーの中ではもっとも運航距離が短い路線だ。国道279号の海上区間にも指定されている。

 青森を朝に出発して恐山などを観光しつつ,下北半島の最北部に位置する大間に到着したのは夕方間際。最繁忙期にのみ運航している11便に乗船するべく,フェリーターミナルの自動券売機でチェックインをして,予約しておいた乗船券を発券する。乗船券は JR の常備軟券の特急券くらいのサイズ。車両航送運賃と合算されていて,私のクルマのナンバーが記載されているのが好ましい(画像ではボカシをかけてあります)。

津軽海峡フェリー 大間→函館 乗船券

 乗船時は自分でクルマを運転して車両甲板に乗り込むが,その際にきっぷを係員に提示すると係員は QR コードをスキャンして改札処理を行っていた。きっぷ自体は半券をもぎ取ることもできる様式だが,無傷で手元に残った。QR コードで処理するきっぷの普及は,紙きっぷオタにとっても悪くない話かもしれない。

大間~函館航路に就航する大函丸

 乗船するのは「大函丸」。船名はちょっと古めかしいが,2013年就航の比較的新しい船舶である。

 船内の設備は大半が雑魚寝のスタンダードで,そのほか鉄道の普通席にあたるカジュアルシートと,グリーン席にあたるファーストシート*1があるが,ドライブで座りっぱなしなので,雑魚寝できるスタンダードを利用した。

大函丸のスタンダード席

 この日は折しも日向灘で大きめの地震があり,震源に近い沿岸には津波注意報なども発令されていた。津軽海峡には全く影響は無かったものの,船内で地震津波のニュースを見ながら乗船することになり,少し沈んだ気持ちになりながら北海道へ向かった。

大函丸から北海道を見る。中央右の陸地は函館山


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*1:それぞれ鉄道のそれとそっくりなシートが使われていた