きっぷ片手に旅をする

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【北海道と本州日本海側を結ぶ夜行フェリー】新日本海フェリー 小樽→新潟 乗船記

 4日間の北海道ドライブを終え,横浜に帰る時がやってきた。行きは津軽海峡以外は自走したが,帰りは長距離の夜行フェリーでのんびり帰る行程だ。

 当初は苫小牧→大洗の「商船三井さんふらわあ」を予約していたが,不幸にも台風が太平洋側を通る予想になっていたため,急遽小樽→新潟の「新日本海フェリーを予約しておいた。

小樽港とフェリーターミナル

 乗船時刻の2時間ほど前にフェリーに乗船する小樽港へ到着。今回乗船する新日本海フェリーらべんだあ」がすでに停泊している。結局,台風は太平洋側から北東北を直撃し,本州と北海道を結ぶフェリーの「さんふらわあ」だけでなく「津軽海峡フェリー」まで欠航となる気象状況だったが,「新日本海フェリー」は若干遅れるものの運航予定のようだ。

新日本海フェリーのe乗船券お客様控え

 「新日本海フェリー」も QR コードタイプのe乗船券になっていて,スマホ等で表示できればチェックインなどせずにそのまま乗船でき,個室の鍵代わりにもなっている。フェリーターミナルのカウンターが空いていたので発券できるか聞いてみたところ,e乗船券お客様控を発券いただけた。あとから知ったことだが,船内にも QR コードを紙発券するプリンタがあり,一定の紙需要もあるようだ。津軽海峡フェリーと同様に券面にマイカーのナンバーが券面に記載してあり,こちらも長距離ドライブ旅の記念としてはうってつけだ。

(左)ステートルームAツイン(アウトサイド)の室内
(右)個室内お手洗いの様子

 今回の利用する部屋はステートルームAツイン(アウトサイド)。ステートルームAは「らべんだあ」の個室の中ではもっとも多くスタンダードな設備である。洋室のツインベッドに机,トイレ,シャワー,冷蔵庫などが備え付けられていて,ビジネスホテルと同じくらい整っている。

小樽港を出港

 カモメに見送られながら,17時に小樽港を出港。これから新潟まで約18時間の船旅へ。

絶景・神威岬。陸から見るか,海から見るか。

 小樽港を出て2時間ほど,日没間際に神威岬沖を通過した。今回のドライブでは神威岬にも訪問していたので,同じ岬を陸からも海からも見て感傷に浸ってしまった。右舷側では,新日本海フェリーの僚船「はまなす」とすれ違う。

はまなす」とすれ違い

 18時間という字面だけでは気が遠くなるようにも思えるが,船内には売店やレストラン,お風呂などがあり,夜には洋上イベントとして大道芸人のパフォーマンスもやっていたから,さほど暇だと思うことはなかった。そもそも長旅で疲れ気味だったので,ベッドに沈んでいた時間も長かった。

船内の様子

出港直後に売店で売っている焼き立てメロンパンとチュロス

 22時に北海道の奥尻島沖を過ぎたあたりで就寝。台風は北東北を横断し日本海側に抜けて,深夜の秋田県沖でちょうど「らべんだあ」と鉢合わせたはずだが,朝までぐっすりと寝れたので波で船が大きく揺れることは無かったのだろう。台風の日に船に乗っているとは思えないほど,快適な船旅だった。

新潟港に到着

 翌朝10時,新潟港に到着。ここから横浜まで,弥彦山などに寄り道しつつ陸路を約400km走って帰宅した。