きっぷ片手に旅をする

公共交通利用が中心の旅行記がメイン。月3回程度のペースで定期更新中。

特急「アルプス」に乗って上高地を歩く

 2024年夏臨から運行を開始した特急「アルプス」が好況である。秋の臨時列車でも運行が予定され,引き続き11月1日までの3連休の週末の金曜日に運行予定だ。

 私はこの3連休で2ヶ月ぶりに特急「アルプス」に乗車して,上高地のトレッキングに行ってきた。

特急「アルプス」新宿→松本

特急「アルプス」

 今回も新宿駅から特急「アルプス」に乗車する。今回も普通車を利用。グリーン車の通路側の予約も取れていたのだが,「アルプス」のE257系には通路側に電源が無いため,普通車の窓側利用とした。長時間乗車するので,電源確保は優先度が高い。

特急「アルプス」のきっぷ

 乗車した感想は前回と同じである。座席の前ポケットには相変わらず伊豆のアプリの宣伝パンフレットが入っていた。

ashizin.hatenablog.com

 前回と違うなと思った点は,登山者の増加である。列車は相変わらずほぼ満席だが,座席の網棚には大きくカラフルなザックが前回よりも増えた。車内はまだオタクのほうが多いが,本来のターゲットである登山者が取り込まれてきているのは良い傾向だ。

特急「アルプス」の車内

 前回は八王子を発車して減灯あたりですぐに寝てしまったのだが,今回は寝付けなかった。しばらく寝ずに過ごしていたのだが,驚いたのはその減灯して車内が暗くなっている状態で車掌が検札をしていたことだ。ひとりひとりの乗車券と特急券いずれもチェックをしていた上に,Suica で乗車して信濃大町方面や上高地方面に向かう人は Suica 区間外で精算となるため,八王子までに検札が終わらないようだ。

減灯して車内が暗い中でも検札を続ける車掌

アルピコ交通上高地線 臨時快速 松本→新島々

 松本駅には定刻の5:03に到着。ここからは上高地線の電車に乗り換えて終点の新島々まで向かい,さらにバスに乗り換えて上高地へ向かう。

 松本駅では7分乗り換えと慌ただしいが,いったん改札を出て上高地線のきっぷを買う。

松本から上高地ゆきの乗車券(記念購入用)

 松本駅では券売機で上高地までの電車・バス通しのきっぷを発売している。電車とバスがセットになった普通乗車券はいまでは珍しくなった一品だ(しかもJRで発売されている!)。なお,バス乗車時に回収されてしまうため,小児券でも記念用に購入している。

 きっぷの買い方としては「東京都区内から松本まで」のきっぷではなく,「東京都区内から松本経由新島々まで」の連絡きっぷを買って「アルプス」に乗ることもできる*1が,結局新島々でバスのきっぷを買うのに長蛇の列に並ぶことになる。

松本駅上高地線の臨時快速に乗り換え

 さて,上高地線の臨時快速列車で新島々へ。この臨時快速は特急「アルプス」からの接続が目的のため「アルプス」運転日にしか運転されない。今回はアルピコ交通鉄道むすめがラッピングされた「なぎさTRAIN」が充当。車内は「アルプス」から乗り継いだ人のほか,松本で前泊したであろう人もそれなりに乗っていて,座席が埋まり若干立ち客が出る程度の乗車率だった。

アルピコ交通バス 臨時バス 上高地ゆき

新島々でバスに乗り換え

 新島々でさらに臨時バスに乗り換える。このバスも,特急「アルプス」→上高地線臨時快速からの接続のために運行されているバスで,特急「アルプス」運行日にしか運転されない。

 長蛇の列ができているが,上高地ゆきのバスは山岳路線のため全員着席となるし,増車対応もとられているのでさほど心配しなくてもよい。新島々から上高地へは1時間ほど。上高地の南側にあたる大正池で下車した。

上高地を歩く

朝靄の大正池

木漏れ日の森

賑わう河童橋

河童橋から焼岳を望む

明神池と奥穂高岳

 大正池に到着したのは朝7時ごろ。大正池河童橋→明神池→河童橋と歩くコースとした。上高地名物の朝もやがかかる大正池,すがすがしい森の中,美しい北アルプスの山容など,何を見ても素晴らしい景色だった。15kmくらい歩いたので身体はバキバキだが心はリフレッシュできた。


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