2回めの雪上車旅は長野県小諸の北,浅間山麓にある高峰温泉へ。高峰温泉は高峯山麓の尾根にある温泉宿で,絶景を見ながら入れる露天風呂が人気のお宿です。冬期間はアクセス道路がアサマ2000パークスキー場のゲレンデになってしまうため,高峰温泉への送迎は必ず雪上車になります。
私の好きな温泉と乗り物趣味(とスノーボード)を一気に楽しめてしまうこの宿へ2月に行ってきました。
北陸新幹線で佐久平駅から JR バス関東の高峰高原線に乗車。まずは終点のアサマ2000パークまで乗りスキー場へ。佐久や小諸の市街地では雪はなかったものの,バスは浅間山麓の山道をひたすら上り,標高1500mあたりから雪が見えるように。
高峰高原線は1日午前午後それぞれ1往復のみの路線ですが,この日の午前の便は登山客でほぼ満員。登山客たちはこの路線のピークである車坂峠のバス停*1で下車し,雪山登山の装備で浅間山系の黒斑山方面に向かっていきました。
佐久平から1時間半ほどで終点に到着。バスを降りると早速高峰温泉の送迎車の出迎えを受けました。午前のバスで温泉から帰る&温泉へ行くの旅行客の送迎です。
まずはスキー場でひと滑り。バリエーションは少ないですが広いコースが多く,良い練習ができました。
高峰温泉の雪上車はスキー場の駐車場と温泉を1日に何度も往復します。休憩がてら送迎時間になったので雪上車が通る道で待ち伏せしていると,のそのそと雪上車が。温泉客を載せた雪上車がスキーヤーたちの足をとめさせてゲレンデを横切る光景はなかなかシュールでした。
夕方になったので送迎場所に向かい,温泉の雪上車を待ちます。やってきた雪上車はハイエースを改造したイカツい車両。助手席に乗せてもらうと,雪上車は駐車場からスキー場に入り,しばらく走ると尾根を垂直に登りはじめ,エンジンが唸ります。なんとかこれを登りきり尾根道を少しゆくと温泉宿に到着です。
チェックインしてさっそく名物の露天風呂,雲上の露天風呂へ。
硫黄泉のにごり湯につかりながら,尾根の上からみる薄暮の空。この絶景は温泉に泊まる人だけしか味わえません。天気も恵まれ,素晴らしいものを見ることができました。
翌朝,午前のバスで帰るのにあわせて雪上車で帰ります。帰りはいかにも雪上車という感じの車両で,今回は屋根に乗車。
冷たく澄みわたった空気を全身で感じながら,雲ひとつない朝のゲレンデを駆ける。帰り道まで素晴らしい体験ができるとは思わず,感動でした。
温泉や雪上車が目当てというヨコシマな理由ではありましたが,期待を超えて素晴らしい温泉と雪上車,そんなお宿にスキー場から直で行ける高峰温泉は素晴らしいの一言でした。このお宿では星空観察会やスノーシューを履いて雪山トレッキングツアーなど,滞在中のアクティビティの多数用意されていて,ふつうの温泉宿ではなかなか体験できないことをたくさんあります。今回は一人泊でしたが,来シーズンにまた連れと一緒に来たいと思っています。(予約が取れればですが……)
Youtube に雪上車の動画もまとめてみました。
*1:高峰高原ホテルバス停